ライブハウス
特に近隣への注意が必要な、ライブハウスの防音について。
防音施工と建物の建築段階での連携
ライブハウスの防音はまず立地条件が前提となります。というのもレコーディングスタジオやリハーサルスタジオで出されている音量を更に拡声して放出しているわけですから音のエネルギーは相当なもので、例えば住宅街にライブハウスを建てたとしたらどれだけの質量で周りを固めなければならないか分りません。また最大限の努力をしても、気にしない人がゼロというのはまず有り得ないでしょう。
ライブハウスの音出し時間は一般的に正午から午後10時、クラブやそれに準じた営業をしているライブハウスは朝5時位まで大音量が流れていますが、事実これらはオフィス街や商店街など、人が居住する空間が少ない場所に位置している事が多く、またその上で周辺と音出しの厳密な規約を交わして営業しているのが常です。
また既存のスペースを利用してというよりも建物から作ってというケースが多い為、建物の建築業者と防音施工業者との連携も満足の行くハコ作りの要です。どちらの業者もライブハウスという性質のものに関して最低限の知識がある所を選ぶのは当然の事、施主としてのビジョンもできるだけ明確に固めておくに越した事はありません。
防音工事の技術的な事に関してはレコーディングスタジオやリハーサルスタジオと基本的な部分は変わりませんが、上記したように音エネルギーの見地から見て、規模の大小に関わらずそれらよりワンランク上の防音性能が必要である事は言うまでもありません。機材の重量も人口密度も上ですので躯体の堅牢性にもできる限りのコストを割いた方がいいでしょう。
ライブハウスに特に必要とされる要素
ライブハウスを作る場合に最も重要なことは外部施設に迷惑をかけず良い音楽を良い音で楽しむ、ということです。これは簡単なように感じますが、多くの観客が音楽に合わせてジャンプする振動が何百mも離れた場所に伝わり、社会問題になったというケースもあります。
これはすべて、防音の専門家に相談せずに設計・建築された結果なのです。苦情による開業後の改修では、コストがかかるだけではなく十分な対策ができない場合もあります。 また、工事期間中は営業もできなくなり大損害となります。
ライブハウスには良い音響のための防音・防振対策・お客様が楽しめる空間、の3つの要素が不可欠で、これらがうまく組み合わさって初めて、よい音楽を提供できるといえます。
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